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プジョーのフラッグシップとなる605シリーズがデビューしたのは1989年のこと。先にリリースされた405の流れを汲む端正なスタイルだが、その全長×全幅×全高は4725×1800×1425mmとふた回りほど大きいものである。また先代となる604がFRレイアウトであったのに対して605はFFレイアウトを採用、2800mmというホイールベースも相まって広大なキャビンスペースを確保している。インテリアもさすがに同社の旗艦らしく丁寧な仕上げが施されるだけでなく、ドイツやイタリアのライバルたちに劣らない充実した装備を誇った。一方で他のプジョー同様、エンジンのバリエーションは幅広く、デビュー当初は2リッター直4、3リッターV6という布陣であったが、後に2リッター・ターボやディーゼル・ターボも用意されている。足まわりはフロントにストラット、リアにはプジョーにとって初となるダブルウィッシュボーンが採用されたのも特徴と言えるだろう。2000年に後継モデルである607に道を譲るまで、11年にわたり現役であり続けた605は、1997年に大規模なマイナーチェンジを受けている。エクステリアのブラッシュアップ、インテリアの意匠変更などが主な内容となるが、時代の要請にあわせて安全性の向上や装備の充実なども図られている。
605が日本に導入されたのは1990年から。当初は最高出力170psを発生する3リッターV6SOHC12バルブ・エンジンを搭載するSV3.0と、200psを発生する24バルブユニットを搭載するSV24の2グレードであった。SV24は5速MTが組み合わされるなどスポーティな仕立てが施されたが、後にカタログから落ちている。SV3.0はマイナーチェンジ後も継続されたが、1998年には190psを発生する3リッターV6DOHCユニットを搭載した605V6グレードにスイッチしている。フラッグシップモデルらしく、マイナーチェンジ以降のモデルにはデュアルエアバッグやABSといった安全装備、本革パワーシートやスライディングルーフといった快適装備も標準となる。
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