SM SBSD系のカタログ情報。SM SBSD系のエンジン、トランスミッション、内外装の仕様、燃費情報など詳細なスペック情報を、最新グレードから過去モデルまで、あなたの欲しい情報がどこよりも詳しく探せます。
第二次大戦前からFWD(前輪駆動)を手がけてきたシトロエン。蓄積された豊富なノウハウを活かすべく、同社が有する技術を注ぎ込んで誕生したFWDスポーティ・モデルがこのSMである。1970年のジュネーブ・ショーで公開されたSMは1955年に発表されたDSシリーズのボディ構造をベースとしながらも、スポーティモデルらしい端正な2ドアボディが与えられ、マセラティ製の2.7リッター水冷V型6気筒DOHCエンジンを搭載していた。この170psを発揮するV6ユニットは全長×全幅×全高:4893×1836×1324mm、車重1450kgというボディを悠々と200km/hオーバーの世界へと誘うことに成功している。もちろん、ボディの各部にはシトロエンらしいメカニズムが採用されており、窒素ガスとオイルによるハイドロニューマチック・サスペンションや、その油圧によって作動するパワーステアリングやブレーキシステムなども採用している。さらに、ステアリングと連動して作動するヘッドライトなど、細部にもシトロエンらしい仕立てがなされているのも特徴と言えるだろう。このSMは1972年にマイナーチェンジを実施し、燃料供給方式をキャブレターからボッシュ製のインジェクションへと変更、さらに1973年には排気量を3リッターに拡大、ウェーバーキャブレターとの組み合わせにより最高出力は190psとなった。
オイルショックやマセラティとの関係解消により、SMの生産は1975年に終了してしまう。しかし、シトロエンらしい独創性にとんだSMは我が国のエンスージアストたちからも支持を集めて、我が国にも130台余りが正規輸入されたほか、近年も独自に海外から輸入されるケースも少なくないようだ。当時、正規輸入されたモデルは北米向けモデルをベースとしたモデルで、ヘッドライトも固定式の丸型4灯に改められている。2.7リッター、3リッターの両モデルとも輸入されているが、後期の3リッターモデルの多くはAT車であった。
特異なデザインはエクステリアにとどまらず、SMは楕円形のステアリングやメーター類など、シトロエンらしい斬新なインテリアを持つ。リアシートを装着するなど実用性にもこだわりを見せたが、その総生産台数はわずか1万3000台弱となっている。
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