WiLL Vi NCP19系のカタログ情報。WiLL Vi NCP19系のエンジン、トランスミッション、内外装の仕様、燃費情報など詳細なスペック情報を、最新グレードから過去モデルまで、あなたの欲しい情報がどこよりも詳しく探せます。
花王や江崎グリコ、松下電器などの異業種企業が手を組んで立ち上げたWiLLプロジェクト。当初から参加していたトヨタは00年1月に同社初のWiLL商品としてViを発売した。ただし、内外装には「TOYOTA」の文字は一切なく、エンブレム類は全て「WiLL」で統一されていた。ヴィッツのコンポーネンツを流用し、個性的な4ドアボディを組み合わせた、まさに21世紀版「かぼちゃの馬車」と呼ばれた車だ。真横から見るとフロントノーズとリアデッキは円弧を描いた形状で、逆スラントしたバックウインドウとともにViの外観を特徴づけていた。内装はカジュアルな赤茶色でまとめられ、シートには麻を思わせる明るいベージュ色の織り表皮を採用。ヴィッツと同じく、アナログのメーターパネルはインパネ中央に配置され、そのインパネ本体はフランスパンをイメージしたラグビーボール型の造型にまとめられていた。また、1.3リッター直列4気筒DOHCエンジンとコラムシフト4速ATのシンプルなメカで選びやすいバリエーション展開が実現されていたのもポイントだ。トヨタ車を名乗らなかったものの、実際の販売はビスタ店で行われていた。
WiLL Viには格差が生じるようなグレードは設けられず、1.3リッター.2WD.4速ATのみ。唯一、選べたのはキャンバストップの有無だけだ。このキャンバストップは手動式で、フロント側を持ち上げてリアへと開けるシンプルな構造だった。ボディカラーには6色が用意されていたが、半年ごとに3色ずつが入れ替えられ、ファッション商品顔負けの素早いチェンジが行われた。発売された00年の8月には深みのあるイエローやダークレッドなど、秋冬コレクションと称したディープな色が出揃った。そして01年1月にはそれらが一斉にパステル調のカラーに変更され、青っぽい白や赤みを帯びた白など、春夏の装いに変身。また、インターネット限定車として01年6月にはストロベリー味の乳飲料を思わせるピンクとホワイトのツートンモデル「バニラトップ」が、翌7月にはパールホワイトの「シンデレラパール」が、さらに10月には人気の高かったカラーが「アンコールカラー」として再販され、01年末に生産終了を迎えた。
WiLLプロジェクトの結成が発表されたのは99年8月。この時、トヨタ以外に松下電器産業、アサヒビール、花王、近畿日本ツーリストが参画しており、5 社で形成されていた。同年10月にアサヒビール、花王、近畿日本ツーリストが、そして11月に松下電器産業がWiLL商品を立て続けに発売した。同時に東京のおしゃれスポット、表参道にはWiLL商品の展示を目的とした「WiLL Vs SQUARE AOYAMA」がオープン(ここでの販売は行われなかった)。この年の東京モーターショーに参考出品されたViが00年1月に発売され、これで5社の製品が出揃った。この後、文具用品のコクヨ、江崎グリコも加わってプロジェクトは一時期、7社にまで膨らんだが、02年にアサヒビールと花王が脱退。先に紹介した表参道のショールームも役目を終えたとの判断から、01年10月に閉鎖された。また、インターネットに開設されていた合同サイト「WiLLshop.com」もすでに閉鎖されており、WiLLプロジェクトそのものが終焉に向かっているようだ。
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