日産自動車のこの20年間の隆盛をよく知る団塊世代に、「最近の日産自動車はどう変わったのか?」を聞き出し、最後に「現在の日産自動車のキャッチフレーズ」を考えてもらった。
最も印象的だったのは、「ブランドイメージが高くなった」や「高級感が出てきた」というような声があったこと。コレは日産車全体の高級感が増しているからこその回答であり、例えば《ティーダ》のようにハイクラスセダンなどからのダウンサイズ需要にも十分耐えうる高級感を持つコンパクトカーをリリースしているというのが大きな要因でもある。
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面白いコトに、否定的な意見を見てみると《フェアレディZ》や《スカイライン》といったスポーティー系モデルの固有名詞を出す方が多くなる。コレこそが、古くから根強いファンを持つNISSANの歴史的特徴である。今やホンダに続いてトヨタがF1に参戦して結果を出している現在、「スポーツカーの日産」というイメージは完全に崩れている。
コレに対し日産自動車は、「《フェアレディZ》は毎年必ず何かしらの「進化」をさせる方針」とのこと。しかし、もはやこの状況を覆す役割を担うのは《次期GT-R》だと誰もが思っている。その登場はモーターショーに合わせた「2007年の秋」とのこと…。多くの日産ファンにとっては、今からリリースが待ち遠しくなる情報である。
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日産自動車・広報部/松田優子さん
他人に左右されない、 自分なりの基準を持っている方が 我々の「理想の顧客像」ですね。
―― 日産車、20年ぶりの4台ランクインおめでとうございます。ところで、20年前はセダンが4台に対し今回はコンパクトカーが4台。このあたりのご感想は?
松田さん:やはり20年で市場が変わり、日産も変わったということでしょう。というのも、85年当時で日産のコンパクトカーといえば《マーチ》ぐらいで、他はほとんどセダン系です。ところが昨年は《ノート》《ティーダ》が加わって5台になり、他にもRV系が増えました。それだけユーザーのニーズが多様化したということです。また、市場のトレンドもセダンから4WDブーム、ミニバン、そしてコンパクトへと移り変わりました。
ただ、ゴーンは常々「TOP10に日産車をコンスタントに3台は入れたい」と申しており、2月、3月に日産車が4台もランクインしているのは大変喜ばしいコトです。
―― 一連の「SHIFT_」広告の団塊世代に対する認知度が団塊ジュニアの半分以下というアンケート結果に対するご感想は?
松田さん:それは単純に、団塊世代と団塊ジュニアでTVを観る頻度の違いからきているのではないでしょうか? ただ、とても参考になるデータなので宣伝部の者に見せておきますよ(笑)。というのも、《ティーダ》の売り上げを通じて団塊世代に対する1つの方向性が見えてきたからです。上質感のあるコンパクトカーであるティーダが月に1万台以上も売れており、その購入層の平均年齢は55歳ぐらい。団塊世代によく売れているというのは、かつては「小さい車に乗るのは恥ずかしい」といったメンタリティーの部分が解消されつつあるということでしょう。
―― 昨年秋以降の6車種連続リリースに対しては、「日産の意気込みを感じた」というのが38%と最も多い数値を示しました。
松田さん:横浜で6車種を集めて一気に発表したのは、各メディアに「日産180計画」に対する当社の本気度合いをアピールするためでした。タイミングとしてはちょうど、日産の新型車のリリースがしばらくなかった時期でしたから。その後の継続的なリリースがユーザーにも前向きに捉えていただけたのは、まさにゴーンが喜ぶような結果ですね。
―― 「今の日産にキャッチフレーズを付けるとしたら」には、まさに今の日産自動車を象徴するようなコピーが出てきましたが?
松田さん:以前までの日産は「会社の顔が見えない」とよく言われていました。しかし、ソコに出てきているキャッチフレーズは、まさに当社が「日産とはこうありたい」と願っているモノばかりなのでビックリしました。
というのも、ゴーンは「会社のキャッチフレーズはわざわざアピールして植え付けるモノではなく、商品や経営姿勢から自然と湧き上がって定着していただくモノである」という方針です。例えば当社のCMに芸能人を使わないのは、その方のイメージに日産が引っ張られるのを避けたいからなんですよ。ゴーンの強い方針により、「車も含めたあらゆる生活の中で、自分なりの基準を持っている方」を我々日産自動車は理想の顧客像としています。ですから、あのキャッチフレーズをゴーンが見たら大変喜ぶと思いますよ(笑)。
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団塊世代がリタイア後に買う車が業界を左右する…
これこそが「自動車業界の2007年問題」だ!! |
近年、一部メディアで取り上げられている【西暦2007年問題】。コレは団塊の世代でも最も多い1947年(昭和22年)生まれの方々が一斉に定年を迎えるため、「少子化問題」と併せて労働力の不足が懸念されていることに端を発している。特に高度な技術力やノウハウが受け継がれるべきIT業界にとっては深刻な問題だという。そんなこともあって、今回は日産自動車と併せて「団塊の世代」というものにも重点的に注目してみたのである。
我々自動車流通業界にとって注目したいのは、「彼らがリタイアした後にどんなクルマに乗るのだろうか?」ということである。退職金というまとまったお金で憧れだった高級車に乗るのか、孫を乗せる時のためにミニバンを選ぶのか、夫婦二人なら無駄を省いてコンパクトカーを買って節約するのか…。約300万人と言われるこの団塊の世代が取る購買傾向が各自動車メーカーの景気を左右することにもなりかねない。大げさに言えば、コレこそが「自動車業界の2007年問題」となるのでは? という意味で注目している。
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ガリバー自動車流通研究所 佐藤 誠 |
| (左)メインスタンドを一新して約22,200席を確保。さらに、見所の1コーナー前には2,200席を新設した。(右)オープニング・イベントには今年の「パナソニック・トヨタ」のドライバーであるラルフ・シューマッハが登場。このあたりからも、トヨタの並々ならぬ気合の入りようが分かる |
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20年前と比べて、「日産自動車」に対するイメージはどのように変わりましたか?
・ 最近は個性的な車も多く 選ぶ楽しみが増えてきた。(1953年生まれ/会社員)
・ ブランドイメージが高くなった。(1951年生まれ/自営業)
・ 「ハッ」と驚くクルマを出すようになり、メディアにも頻繁に取り上げられようになったと思う。(1947年生まれ/会社員)
・ 当時は車のスタイルがばらばらだったが、最近は統一されて来ている。(1947年生まれ/会社員)
・ 年齢を感じさせないような、誰でも乗れる車になった。(1949年生まれ/会社員)
・ ブランドの統一感が出た。(1953年生まれ/法人経営者)
・ 《初代フェアレディZ》のようなスポーティーなクルマが減った。(1953年生まれ/会社員)
・ 《スカイライン》をアピールする言葉がない!! (1952年生まれ/会社員)
・ プリンス系の華麗な印象が薄れた。(1952年生まれ/会社員)
・ 昔のデザインは《初代フェアレディZ》にしても《スカイライン》にしても男性的でカッコ良かったが、今は丸っこいクルマばかりで
憧れるような魅力が無い。(1949年生まれ/自営業)
・ 軟弱になったし、ワクワクするクルマを作っていない。(1949年生まれ/自営業)