春になると、どこの会社にもイキイキとした新入社員がやってきます。今年も右のグラフのように過半数以上が「嬉しい」「やる気に満ち溢れている」といった期待を胸に、入社の日を今か今かと待ちわびています。
今回は「この春から社会人になる方々」にアンケートを実施。基本的な物事に対する考え方や車に関する意識調査をもとに、「今年の新社会人像」を見出しました。最後まで読んでいただいた後で、彼らの呼称をあえて「フレッシュマン」ではなく「新社会人」とした意味を分かっていただけると思います。
■恵まれた環境がもたらした、満足度の高い就職活動。
この春に就職を果たすことになる18歳から24歳の若者。いわゆる「新社会人」たちは、今まさに希望や不安を胸に抱え、来るべき入社の日を待ちわびていることでしょう。
そんな彼らを対象にした今回のアンケート。まずは、彼らの《就職活動の成果に対する満足度》を調査。すると、「とても満足」と「やや満足」を足した過半数以上が満足感を得ているという結果が得られました。
2003年1月から2004年12月までの有効求人倍率の推移(下記グラフ)を見てみると、やはり一昨年からは順調に上昇しているのが分かります。つまり、2年前と比較すると恵まれた環境の中での就職活動だったので、満足感の高い企業から内定を得られたということでしょう。
■「定年まで勤める」が10%に対し、「5年未満」も25%
そんな満足度の高い企業に就職できた以上、さぞかし長く勤めようと考えているのだろうという予測の元に調査を進めたところ、確かに「定年まで」と答えた方が10%もいるというのは一般的には多い数値。しかし、一方で「5年未満」という回答を合計すると25%に及ぶのは、やはり「転職は当たり前」という時代の流れでしょう。
※この春、就職する企業について、あなたはどの程度満足していますか?
※この春、就職する企業に、あなたはどのくらいの期間勤めようと思っていますか?
2003年1月〜2004年12月までの有効求人倍率の推移(青線)
■出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」
※あなたは、初任給をどのように使いたいですか? −社会人として初めて手にするお金の使い道−
- ■《ノホホン世代》だが、意外にシッカリ者
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状況的には割と恵まれた環境の下で就職活動をし、満足のいく企業からの内定を得ながらも、「将来的にはどのぐらい勤めるか分からないなぁ」というのが49%。そんな《ノホホン世代》の新社会人たちは、いったい初任給を何に使うのでしょうか? その結果が左のグラフの通り。何と63.3%が「貯金をする」という結果から、徹底した堅実ぶりが分かります。さらには49.3%がキチンと「親にプレゼントを買う」という数値を見ると、家族に対する感謝の気持ちを感じている世代であるということが分かります。
以上のことから、バブル期ほどではないにしても状況的には恵まれつつも、それを忘れて海外旅行などで散財するわけではなく、地に足の付いたお金の使い方をする世代だということが分かります。

- ■携帯46.7%、パソコン43.3%に続きクルマも40.3%が「ブランドで選ぶ」
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そんな《堅実派ノホホン世代》のブランド意識を探るため、どのようなアイテムを購入する時にブランドにこだわるかを聞いてみました。
洋服や靴、バッグといったファッション関連が過半数を超えるのは分かりますが、腕時計や携帯、パソコンといったアイテムに続いて自動車も4割の数値を上げています。若い頃はブランドにこだわらずに好きな車を買うイメージがありますが、この堅実世代は割とブランド力を重視する傾向にあるようです。
※あなたがブランドにこだわるのは、どのようなアイテムですか?
■トヨタブランドを求める新社会人は41%。この数値は自動車業界におけるトヨタのマーケットシェアとほぼ同じ!!
この1年程度の間に車購入の具体的な予定がある新社会人は3割。やはり「就職前後に車を買おう!!」と考えている若者は多いようです。
その購入しようとしている車のブランドに関しては、やはり「トヨタ」がダントツ人気の41%。この数値は自動車市場のトヨタが占めるシェアとほぼ同じというのは面白い共通点でもあります。
そこで、購入の予定がある3割の方に限定して欲しいメーカーをクロス集計してみると、トヨタが41%⇒35%に減少するのに対し、ホンダが13%⇒16%、マツダが4%⇒7%とポイントを伸ばします。
■「車=ファッションや自己表現」が19%
このように《ブランド重視型》の車選びをする今年の新社会人ですが、7割が車を「移動のための手段」と捉えています。確かに車本来の目的ですからもっともな意見ですが、もっと車に対して夢を持って欲しいところです。
また「ファッションや自己表現の手段」と答えている方が約2割もいる結果は、車のブランド志向化と大きく関係しているのでしょう。
※今後1年程度の間に、あなたは自家用車を購入する具体的な予定がありますか?
※入社後、自家用車を購入するとしたら、あなたはどのメーカーの車が欲しいですか?(1つだけお答え下さい)
※あなたにとって、自家用車とはどのようなものですか?
カーライフ・アドバイザー 渡辺陽一郎氏のコメント
「クルマは移動のための手段」だから「買うならトヨタ」になる。「初任給で貯蓄をする」考え方とも合致し、堅実な生活を指向している証ですね。幼い頃からクルマに親しめば、価格に無理のない実用的な商品を選ぶ。歓迎すべきことだが、趣味性の強いクルマの将来は危うい。メーカーはクルマ好きの子供を育てる工夫もすべきでしょう。
