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今年の新社会人は堅実で自立心があり、家族思い
〜車に例えた「将来目指す社会人像」は、21%が「落ち着きのあるセダン」〜
ガリバー自動車流通研究所レポート

Vol.33 [2005年2月10日発行]

Gulliver 自動車流通研究所

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もうすぐやってくる新入社員。彼らの傾向は典型的なイチロー/ナカタ世代

今年の新社会人は堅実で自立心があり、家族思い

〜車に例えた「将来目指す社会人像」は、21%が「落ち着きのあるセダン」〜

 春になると、どこの会社にもイキイキとした新入社員がやってきます。今年も右のグラフのように過半数以上が「嬉しい」「やる気に満ち溢れている」といった期待を胸に、入社の日を今か今かと待ちわびています。
 今回は「この春から社会人になる方々」にアンケートを実施。基本的な物事に対する考え方や車に関する意識調査をもとに、「今年の新社会人像」を見出しました。最後まで読んでいただいた後で、彼らの呼称をあえて「フレッシュマン」ではなく「新社会人」とした意味を分かっていただけると思います。

※この春から社会人になることについて、あなたはどのように感じていますか?
(1つだけお答え下さい)
この春から社会人になることについて、あなたはどのように感じていますか?

【新社会人達の意識調査】

就職した会社への満足度は高いが、長く勤める気はない。

■恵まれた環境がもたらした、満足度の高い就職活動。

 この春に就職を果たすことになる18歳から24歳の若者。いわゆる「新社会人」たちは、今まさに希望や不安を胸に抱え、来るべき入社の日を待ちわびていることでしょう。
 そんな彼らを対象にした今回のアンケート。まずは、彼らの《就職活動の成果に対する満足度》を調査。すると、「とても満足」と「やや満足」を足した過半数以上が満足感を得ているという結果が得られました。
 2003年1月から2004年12月までの有効求人倍率の推移(下記グラフ)を見てみると、やはり一昨年からは順調に上昇しているのが分かります。つまり、2年前と比較すると恵まれた環境の中での就職活動だったので、満足感の高い企業から内定を得られたということでしょう。

■「定年まで勤める」が10%に対し、「5年未満」も25%

 そんな満足度の高い企業に就職できた以上、さぞかし長く勤めようと考えているのだろうという予測の元に調査を進めたところ、確かに「定年まで」と答えた方が10%もいるというのは一般的には多い数値。しかし、一方で「5年未満」という回答を合計すると25%に及ぶのは、やはり「転職は当たり前」という時代の流れでしょう。

※この春、就職する企業について、あなたはどの程度満足していますか?

この春、就職する企業について、あなたはどの程度満足していますか?

※この春、就職する企業に、あなたはどのくらいの期間勤めようと思っていますか?

この春、就職する企業に、あなたはどのくらいの期間勤めようと思っていますか?

2003年1月〜2004年12月までの有効求人倍率の推移(青線)

2003年1月〜2004年12月までの有効求人倍率の推移
■出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」
※あなたは、初任給をどのように使いたいですか? −社会人として初めて手にするお金の使い道−
■《ノホホン世代》だが、意外にシッカリ者
 状況的には割と恵まれた環境の下で就職活動をし、満足のいく企業からの内定を得ながらも、「将来的にはどのぐらい勤めるか分からないなぁ」というのが49%。そんな《ノホホン世代》の新社会人たちは、いったい初任給を何に使うのでしょうか? その結果が左のグラフの通り。何と63.3%が「貯金をする」という結果から、徹底した堅実ぶりが分かります。さらには49.3%がキチンと「親にプレゼントを買う」という数値を見ると、家族に対する感謝の気持ちを感じている世代であるということが分かります。
 以上のことから、バブル期ほどではないにしても状況的には恵まれつつも、それを忘れて海外旅行などで散財するわけではなく、地に足の付いたお金の使い方をする世代だということが分かります。

※あなたは、初任給をどのように使いたいですか?

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【新社会人とクルマ】

トヨタブランドを求めている新社会人は、車市場と同等の41%

■携帯46.7%、パソコン43.3%に続きクルマも40.3%が「ブランドで選ぶ」
 そんな《堅実派ノホホン世代》のブランド意識を探るため、どのようなアイテムを購入する時にブランドにこだわるかを聞いてみました。
 洋服や靴、バッグといったファッション関連が過半数を超えるのは分かりますが、腕時計や携帯、パソコンといったアイテムに続いて自動車も4割の数値を上げています。若い頃はブランドにこだわらずに好きな車を買うイメージがありますが、この堅実世代は割とブランド力を重視する傾向にあるようです。
※あなたがブランドにこだわるのは、どのようなアイテムですか?
あなたがブランドにこだわるのは、どのようなアイテムですか?

■トヨタブランドを求める新社会人は41%。この数値は自動車業界におけるトヨタのマーケットシェアとほぼ同じ!!

 この1年程度の間に車購入の具体的な予定がある新社会人は3割。やはり「就職前後に車を買おう!!」と考えている若者は多いようです。
  その購入しようとしている車のブランドに関しては、やはり「トヨタ」がダントツ人気の41%。この数値は自動車市場のトヨタが占めるシェアとほぼ同じというのは面白い共通点でもあります。
 そこで、購入の予定がある3割の方に限定して欲しいメーカーをクロス集計してみると、トヨタが41%⇒35%に減少するのに対し、ホンダが13%⇒16%、マツダが4%⇒7%とポイントを伸ばします。

■「車=ファッションや自己表現」が19%

 このように《ブランド重視型》の車選びをする今年の新社会人ですが、7割が車を「移動のための手段」と捉えています。確かに車本来の目的ですからもっともな意見ですが、もっと車に対して夢を持って欲しいところです。
 また「ファッションや自己表現の手段」と答えている方が約2割もいる結果は、車のブランド志向化と大きく関係しているのでしょう。

※今後1年程度の間に、あなたは自家用車を購入する具体的な予定がありますか?

※今後1年程度の間に、あなたは自家用車を購入する具体的な予定がありますか?

※入社後、自家用車を購入するとしたら、あなたはどのメーカーの車が欲しいですか?(1つだけお答え下さい)

入社後、自家用車を購入するとしたら、あなたはどのメーカーの車が欲しいですか?

※あなたにとって、自家用車とはどのようなものですか?

あなたにとって、自家用車とはどのようなものですか?

カーライフ・アドバイザー 渡辺陽一郎氏のコメント

「クルマは移動のための手段」だから「買うならトヨタ」になる。「初任給で貯蓄をする」考え方とも合致し、堅実な生活を指向している証ですね。幼い頃からクルマに親しめば、価格に無理のない実用的な商品を選ぶ。歓迎すべきことだが、趣味性の強いクルマの将来は危うい。メーカーはクルマ好きの子供を育てる工夫もすべきでしょう。 渡辺陽一郎氏

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【新社会人のクルマ選び】

忠実にトレンドを反映する「理想」、でも軽やセダンが「現実」

■現実は軽自動車。育ってきた環境も影響あり
 ここで、今年の新社会人がどんなタイプの車を欲しがっているかを調査してみると、現在のトレンドを反映してコンパクトカーとミニバンが大勢を占めました。かつて、若者の車の代名詞だったクーペやSUV系はそれぞれ約1割。この数値からも嗜好性より経済性や実用性を選択する《現実派世代》の特徴が伺えます。
 これに対し28〜34歳、つまり新社会人から約10年を経た世代には「現在の経済力で車を購入するとしたら、どんなタイプが欲しいか?」をアンケート。すると、軽自動車が新社会人比で2倍以上の15%。これはかなり現実的な数字ですね。とはいえ、これを単純に10年後の現実と捉えるのは、車に対するバックグラウンドの違いもあって難しいのかも知れません。
 例えば現在の30歳前後の層は「車といえばセダン」の世代。ゆえに2割という数値を示しています。意外とミニバンが少ない(12%)のも、馴染みの薄さが影響していると考えられます。

理想 と 現実

対象:この春、新社会人となる
18歳〜24歳
対象:28歳〜34歳
(10年程社会経験した世代)
※現在、自家用車を購入するとしたら、あなたはどのタイプの車が欲しいですか? ※現在、あなたの経済力で自家用車を購入するとしたら、どのタイプの車が欲しいですか? 現在、自家用車を購入するとしたら、あなたはどのタイプの車が欲しいですか? あなたの経済力で自家用車を購入するとしたら、どのタイプの車が欲しいですか?
■6割が購入する車を「ボディーカラーで選ぶ」
 新社会人たちがコンパクトやミニバンを欲しがっているというのは分かったものの、それでは、「購入する際にどんな要素を重視しますか?」という質問もしてみました。
 すると、購入金額が最も多い数値を示すのは当然ですが、2番目に多いのが何と「色」なのです。先程、「車をファッションや自己主張と考えている」という結果がありましたが、ボディーカラーを重視するというのはその象徴と言える結果でしょう。つまり、車も洋服と同様の位置付けとして捉えているからこそ、色を優先する人が多いのです。
 また、内外装のデザインや装備、性能といった要素より色が重視されるのは、若者の車に対する興味が少しずつ失われているという、悲しい理論も考えられます。
※自家用車を購入するとしたら、あなたが重視する要素は下記のうちどれですか?
自家用車を購入するとしたら、あなたが重視することは何ですか?
■出世したらやっぱり輸入車…。国産ブランドに「夢のある一台」を希望 !!
 この《車に興味ナシ世代》が出世したらどのような車に乗りたいのかを聞くと、やはりベンツ/BMWで3割。国産高級車が束になっても叶わない結果に、プレステージ部門における「夢のある一台」を国産ブランドに期待します。
 さらに、BMW(18%)がM・ベンツ(13%)を超えているのも面白い結果です。「ファッション性」という観点から見ると、M・ベンツよりBMWの方が都会的で洗練されているという印象が、新社会人世代の間で浸透していると言えます。
※将来出世して、あなたが所有したいと思う自家用車は何ですか?(1つだけ)
将来出世して、あなたが所有したいと思う自家用車は何ですか?

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【新社会人たちが目指す人物像】

「落ち着きのあるセダンになりたい」が21%

■激情型のキヨハラ/ゴン中山ではなく、冷静沈着なイチロー、ナカタを好む世代
 これから社会へと飛び出す希望に満ちた若者たちに、「どのような社会人になりたいか?」を車に例えた全9タイプになぞらえて選択してもらいました。すると、「どんな時も落ち着いているセダン」が最も多い21%。2番目に多い「その場で臨機応変に対応できるステーションワゴン」(19%)というのも含め、いつでも冷静沈着に物事を解決するCOOLな人物像を憧れとして目指しているようです。
 また、野球やサッカーなど次々に一流スポーツ選手が海外へと飛び出すのを見ている世代だけに、「グローバルな活躍を目指す輸入車」がたったの5%というのは、やはり《現実派世代》の大きな特徴かも知れません。
※これから社会人として働く自分を自家用車に例えるとしたら、あなたはどのようなタイプになりたいですか?(選択肢から最も近いものを1つだけお選びください)
これから社会人として働く自分を自家用車に例えるとしたら、あなたはどのようなタイプになりたいですか?
■自立していて家庭的な欧米型世代
 最後の質問は「自立心」と「人生観」を問う質問。車を購入する場合にはキチンと自分で支払い(ローン/一括の合計で67%)、人生で最も大切にするのは、お金より恋愛より友情よりも「家族」(26%)。ノホホンとしていていながらも堅実な今年の新社会人は、実はシッカリと自立していて家族思い。いわゆる欧米型の思想を持った世代ということが分かりました。
※あなたは、自家用車購入費をどのように支払う予定ですか?
あなたは、自家用車購入費をどのように払う予定ですか? ※あなた自身の人生で、最も重要だと思うことは何ですか?
あなた自身の人生で、最も重要だ思うことは何ですか?
 今回のレポートを書きながら自分の10年前を思い出してみると、「こんなに堅実だったかな?」「ここまで家族思いだったかな?」などと思い返しては、ジェネレーションギャップを感じていました。それは車選びに関しても同じ事で、色よりも「絶対にベンチシートがいい!!」とか「あのテールランプの形が好きだから…」といった細かいコダワリがあったものです。
 それを考えると、今の車業界に鎮座しているほとんどのモデルは個性に乏しく、今の新社会人世代には情熱を注ぐ対象とはなりにくのかも知れませんね。ちょっと自分には考えられない点ですが、そんな私は確かに紛れもない「キヨハラ・ファン」です・・・。
今年の社会人はこんな感じ!  
今年の社会人はこんな感じ! ガリバー自動車流通研究所 佐藤誠
ガリバー自動車流通研究所
佐藤 誠

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■ 調査協力:インフォプラント
・今年の春に新社会人として就職する方で、自動車に興味のある18歳〜24歳の方に調査(有効回答数:300人)

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