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ガリバー自動車流通研究所レポート

Vol.24 [2004年7月9日発行]

Gulliver 自動車流通研究所

名前から読み取れるメーカーの戦略
【クルマ・姓名判断】ホンダ・エリシオン成功の理由とは〜
  「名は体を現す」という言葉があります。
『名はそのものの実体を言い表している。名と実体は相応じる(三省堂「大辞林」より)。』という意味ですが、まさにその通り、商品やモノのイメージや味、見た目や性能などを見事に表している名前が多くあります。
裏を返せば、それだけ名前は重要であり、その売れ行きやイメージを決定付ける大きな要素であると言えるでしょう。
そこで今回は、車の名前が売れ行きや評判などに与える影響について探ってみました。
  目次
  車名にもあてはまる「姓名判断」
姓名判断とは…
名前のイイ車 各メーカーBEST5を徹底検証〜自販連2004年5月のデータと比較
姓名判断的「いい名前」ランキングBEST20
車の名前から見るメーカー戦略
車名にもあてはまる「姓名判断」
  法制審議会人名用漢字部会は6月、子供の名前に使える漢字を現行の2232字から578文字追加し、2810文字とする案を発表しました。名付けの選択肢が広がると歓迎ムードの中、一方で人名に相応しくない漢字が含まれていることで多くの意見が発表されるなど、この案に対する人の関心の高さが伺えます。それだけ名付けは、責任の重い、重大な悩みだと言うことができるでしょう。
名付けは、響きや美しさ、意味合いだけでなく、画数の持つ運命を信じ姓名判断などに頼るケースも多いようです。少しでも「いい」名前を!と望む親心の現れといえるでしょう。また、大人になってから運命を変えようと改名し、その後成功したというケースなどでも、姓名判断の手法は一般的に利用されているようです。

さて、そこで気になるのが車のネーミングです。車はメーカーにとって、いわば子供のような存在。車の繁栄を願って、一般に親しみやすいネーミングを与えているのが常です。それでは、車のネーミングも人間同様、姓名判断の結果が当てはまるのでしょうか。また、話題の新型車のネーミングは、車の運命に対してどんな未来を指し示しているのでしょうか…。
今回は、車のネーミングとその運命について、姓名判断の手法を用いて検証します。

姓名判断とは…
  姓名判断とは一般に、古来中国より伝わる”数の運気”を基に画数の吉凶を判断し、名前が人生に与える影響を占うものです。ここでは、ガリバー自動車流通研究所が、その概念・意味を元に「人」ではなく「車」に当てはめた場合の吉凶を分析しました。
 
総運 メーカー名・車名の合計画数
<総合的な運勢を占います>
天運 メーカー名の合計画数
<メーカー名の持つ運命・車のモデル末期の運勢を支配します>
車運 メーカー名の最後の文字と車名の最初の文字の画数の和
<車の持つコンセプトなどを占う数です>
地運 車名の文字の画数の合計
<モデル初期の運勢・車の健康状態・オーナーに与える精神的満足度を占います>
外運 メーカー名・車名の合計画数から車運数を引いた数
<社会的信用・モデルの評判など対外的な評価を占います>
  ※当レポートでは、上記の詳細な占い結果を数値化し、合計点からランキングを作成しました。レポート上では、分かりやすく◎〇△×の4段階で表現してあります。
名前の「イイ」車各メーカーBEST5を徹底検証
 
■新車販売台数ランキングと比較してみる
  果たして姓名判断の結果と売上に相関関係があるのでしょうか。まずは検証すべく、各メーカー別の「吉」車名ベスト5と、5月の販売台数ランキング上位20車を照らし合わせてみました。
 
     
表1:姓名判断による各自動車メーカー「い名前」BEST5   表2:2004年5月度 車名別 販売台数ランキング
トヨタ
1 アルッテッツァ
2 ウィッシュ
3 カローラ
4 ヴィッツ
5 カルディナ
日産
1 グロリア
2 リバティ
3 プリメーラ
4 マーチ
5 セドリック
ホンダ
1 シビックフェリオ
2 エリシオン
3 インテグラ
4 インスパイア
5 オデッセイ
マツダ
1 MPV
2 アクセラ
3 スクラム
4 トリビュート
5 ボンゴフレンディ
 
三菱
1 グランディス
2 デリカスペースギア
3 ギャラン
4 コルト
5 タウンボックス
スバル
1 レガシィツーリングワゴン
2 サンバー
3 R2
4 インプレッサ
5 フォレスター
スズキ
1 ラパン
2 スイフト
3 エリオ
4 ワゴンRソリオ
5 Kei
ダイハツ
1 コペン
2 アルティス
3 ミラ
4 ムーヴ
5 ミラジーノ
 
 
  メーカー名 車名
1 トヨタ カローラ
2 ホンダ フィット
3 トヨタ ウィッシュ
4 トヨタ クラウン
5 日産 キューブ
6 日産 マーチ
7 トヨタ イスト
8 トヨタ アルファード
9 ホンダ オデッセイ
10 トヨタ プリウス
11 ホンダ モビリオ
12 トヨタ ヴィッツ
13 マツダ デミオ
14 トヨタ シエンタ
15 トヨタ ノア
16 スバル レガシィ
17 トヨタ ヴォクシー
18 トヨタ エスティマ
19 トヨタ bB
20 ホンダ エリシオン
(日本自動車販売協会連合調べ)
 
販売台数ランキングの20台中の7台がランクインしているという結果になりました。
車名音「運命」と人気には、何かしらの相関関係があると言ってよいのではないでしょうか。
姓名判断的「いい名前」ランキングBEST20
  ここで、国産8メーカー現行モデル約190車種の姓名判断の結果を分析し、一挙にランキングとしてまとめてみました。
 
  メーカー名 車名 総運 天運 車運 地運 外運
1 ホンダ シビックフェリオ
2 ホンダ エリシオン
3 ホンダ インテグラ
4 トヨタ アルテッツァ
5 ホンダ インスパイア
6 トヨタ カローラ
7 トヨタ ウィッシュ
8 トヨタ RAV4
9 トヨタ カルディナ
10 トヨタ ランドクルーザー
11 トヨタ アベンシスワゴン
12 トヨタ ヴィッツ
13 トヨタ アリスト
14 日産 グロリア
15 日産 リバティ
16 ホンダ オデッセイ
17 日産 プリメーラ ×
18 スバル レガシィツーリングワゴン
19 ダイハツ コペン ×
20 トヨタ セルシオ ×
 
■強いメーカーは名前も強かった!?
ランキングの結果をみると、ホンダ(ベスト3独占)とトヨタ(6〜12位独占)の圧倒的な強さが浮き彫りになります。これは「天運」の良さゆえと考えられます。天運とは、「車種名」と組み合わされる時の「メーカー名」。市場シェアのベクトルを占める2社の強さは、しっかり名前にも現れているという訳です。
■カローラはコンセプト勝ちの車である
例えば30年以上も販売台数トップの座を守ったトヨタ・カローラが6位。対外評価だけでなく、コンセプトを表す「車運」だけで上位に食い込んだことから、歴代カローラの開発コンセプトがいかに優れていて、それがいかに大衆に指示されてきたかを示すものとなっています。
■姓名判断と過去を照らし合わせる面白さ

ホンダ・シビックフェリオが姓名判断上、最も優れた車名であるという結果になりました。
10年ほど前は販売台数ランキングでも上位の常連だったシビックシリーズですが、近年は同メーカーミニバン勢の売れ行きに比べると地味な存在となっています。しかしこれは、フェリオが唯一◎を獲得できなかった「車運=コンセプト」をしっかりすれば、今よりももっと販売台数を上げることができる、ということかもしれません。同様に地運の低さで18位に甘んじているスバル・レガシィも、姓名判断によれば「地運=顧客の満足度」がネット、と出ているのです。

車の名前から見るメーカー戦略
  ここでは、3大メーカーから最近登場、もしく間もなく登場する新型車から見る各メーカーの戦略を占います。
姓名判断の各運の画数にはそれぞれ意味があり、数値が低いから悪いという単純なものでもなく、吉凶というのも表裏一体であるものです。そこで、名前の吉凶だけでなく、さらに各画数の持つ運勢から見えてくるネーミングの意味、しいては各メーカー戦略について、車種を絞って詳しく占ってみます。
 
トヨタ
ライバル車と切磋琢磨
  モデル数が極めて多いトヨタ。他社のみならずメーカー内でも競合させ、かつお互いの運勢を持って切磋琢磨しあうというのも、ひとつの戦略といえます。
クラウン
クラウン
総運:17【強情数】
天運:08【積極数】
車運:05【栄誉数】
地運:09【多難数】
外運:12【薄弱数】
VS
クラウンマジェスタ
クラウン マジェスタ
総運:39【権威数】
天運:08【積極数】
車運:05【栄誉数】
地運:31【頭領数】
外運:34【破壊数】
困難を突破し、目的を達成する強い総運を持つ「クラウン」。まだ「栄誉を表す車運も、さすがに50年近い歴史を誇る車だけのことがあります。それに対し、7月にフルモデルチェンジした「マジェスタ」は、波乱含みながらも、成功はしっかりと約束されている「大物」的意味合いの強い地運です。このように、両車共に高級車の王者にふさわしい互角の名称を持っています。本来持っている外運の悪さも、同車の伝統と名声で、自ら幸運へと導いた感があります。
パッソ
パッソ
総運:16【立身数】
天運:08【積極数】
車運:06【好調数】
地運:08【積極数】
外運:10【短命数】
VS
ダイハツブーン
ダイハツ ブーン
総運:18【躍進数】
天運:12【薄弱数】
車運:06【好調数】
地運:06【好調数】
外運:12【薄弱数】
同車は2社共同開発者。生産はグループ会社であるダイハツで行われています。そのためか、ダイハツ版のブーンは「発展」を表す総運を得ています。ダイハツだけでは得られなかった生産量を暗示しているかのようで、興味深い結果です。
一方、綺麗に吉数が並んだパッソ。人望(車望?)があり、出世する暗示があります。共に出たての新型車だけに、市場の評価もまだ不安定で外運(対外評価)は今後の市場評価次第ですが、立ち上がりは既に好調とのことから、今のところ心配には及ばないことでしょう。
 
日産
将来への希望を込めて
  長い歴史のあるモデル名を捨てて、ほぼ同時期に新名称となる2車。この2車に対するメーカーの新型車への「想い」「将来への希望」について調査しました。
セドリック
セドリック

総運:28【遭難数】
天運:15【成功数】
車運:13【俊英数】
地運:13【俊英数】
外運:15【成功数】
グロリア
グロリア

総運:26【英雄数】
天運:15【成功数】
車運:15【成功数】
地運:11【発展数】
外運:11【発展数】
フーガ
フーガ
(2004年秋登場予定)
総運:21【大成数】
天運:15【成功数】
車運:12【薄弱数】
地運:06【好調数】
外運:09【多難数】
長く日産の上級オーナーズカーとして位置するセドリックグロリア。どちらも総じて良好な運勢を持ちますが、その歴史ある2車を統合し新車名フーガとすることが発表されました。
この名前は「大成」を表す総運を持ち、本来は成功まで長い過程を必要とします。しかし歴史ある前車の実績を踏まえると、案外地位を得るのも近いはずです。ただし、車運が弱く外運で「多難」を暗示していることから、ユーザーに高い評価を得る事、例えば「カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞などが、同車成功のカギといえそうです。
サニー

総運:21【大成数】
天運:15【成功数】
車運:14【不遇数】
地運:06【好調数】
外運:07【独立数】
パルサー

総運:24【繁栄数】
天運:15【成功数】
車運:14【不遇数】
地運:09【多難数】
外運:10【短命数】
ティーダ
(2004年秋登場予定)
総運:26【英雄数】
天運:15【成功数】
車運:14【不遇数】
地運:11【発展数】
外運:12【薄弱数】
こちらも長年に渡り日産の大衆車クラスを支えるサニー。既に絶版となったパルサーも含め、やや保守的なイメージがありますが根強いファンがいる車です。総運は共に恵まれていますが、車運(コンセプト)の点ではやや難あり、というところで保守的な面が現れているようです。こちらも心機一転、新車名ティーダとなることが決まっています。
ティーダの持つ車運の凶数はサニー・パルサーと共通ですが、裏を返せば「ユニークさ」「個性」の象徴。むしろ新規車種の場合には相応しいことなのです。なぜなら「保守から革新へ生まれ変わった」という評判を得れば対外評価(外運)も上がり、より運勢的にも好都合だからです。
 
ホンダ
エリシオンに秘められた想い
  共に高級車ジャンルへ挑戦する2台。エリシオンは新たなセグメントを生み出し、レジェンドは4WDの高級車、という新たなジャンルに挑みます。さて、成否はどうなのでしょうか。
エリシオン
総運:24【繁栄数】
天運:11【発展数】
車運:08【積極数】
地運:13【俊英数】
外運:16【立身数】
この5月に登場した新型LLクラスミニバン「エリシオン」の名の由来は、ギリシャ神話「オデッセイア」に登場する楽園の名前。同社の「オデッセイ」との関連性も感じるネーミングです。
さてこの「エリシオン」。総運はずばり「繁栄」を示すもの。もはや、デビュー早々大成功を約束されたネーミングなのです。しかも、天運が発展を表す社名「ホンダ」ですから、まさに末広がり。メーカーが抱く希望を一身に集めたモデルと言えるでしょう。
レジェンド
レジェンド
総運:26【英雄数】
天運:11【発展数】
車運:06【好調数】
地運:15【成功数】
外運:20【分裂数】
一方、2004年春の北米モーターショーでプロトタイプが発表され、今秋には日本でも8年ぶりのフルモデルチェンジとなる「レジェンド」。「伝統」という名のホンダフラッグシップ車です。
この車の総運は「波乱」含みの「英雄」。8年も現行型のまま残された今の状況を暗示させます。ただし、地運では「成功」を表しており、次期モデルの初期受注の良さを予感させます。波乱に負けないタフさを得て社会的な信頼(地運)を得たとき、成功の道が開けるといえます。
■ホンダを直撃!〜エリシオンの名付けの秘密〜
  「実は、エリシオンというネーミングは、開発チーム内で公募しました。
数百もの集まった候補から選りすぐった名前なんです。」
(ホンダ広報担当者談)
 
今回我々がネーミングを調査するきっかけとなったのが、ホンダの新規車種「エリシオン」の好調ぶりでした。ライバルの多いLLクラスミニバンの世界に新規参入するというプレッシャーにも負けず、デビュー早々ヒットモデルとなっている同車。この強さの裏側について探っていたときに、車の名前そのものにも不思議な相関関係があることを知ったわけです。これが偶然の所在でないことは、トヨタ、ホンダ、日産というメーカー名(天運)の吉数を見ても明らかではないでしょうか。逆にいうと、天運に凶数が含まれてしまうメーカーもありますが、これは吉数の社名と組み合わせることで上手く対処している、と見ることができます。果たして各自動車メイカーさんが、実際にこれをどこまで意識されているか、本当の所在は不明ですが…興味深いところですね。
ガリバー自動車流通研究所 徳田 透
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徳田 透
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